達人リコメンドの四国〜らんまん

1.舞いあがれ(Before らんまん)

 2023年GW四国里帰りは、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなった「日本の植物学の父」牧野富太郎博士の功績、
生い立ちなどを観察・採集・分類する旅にしました。まあ、主役の神木隆之介さんの追っかけみたいなものですが、コロナから解放された大型連
休、まずは大鳴門橋を渡ってからスタートです。

      

  

 最初は甲浦のDMV。阿佐海岸鉄道の、道路と線路を走行する次世代の乗り物の追っかけから。道の駅「宍喰温泉駅」をバスの状態で出発、国
道55号で県境を越えて甲浦駅へ。こちらで軌道用の車輪を出して鉄道に変身して阿波海南駅までガタンゴトン。もう一度バスに戻って道路を走り
ます。はい、道路から鉄道に舞いあがるだけでなく、PR誌には「地域活性化、経営改善、災害時の交通機能維持などの効果も期待される」と記さ
れた、優れものです。

  

  

 ランチは、室戸キンメ丼。室戸で水揚げされる深海魚の金目鯛、特に煮物にするとホクホクで最高ですが、四国25番札所津照寺のたもとにある
「料亭・花月」に突撃です。お店は11時開店ですが、暖簾がかかる前から人が集まる。熱々のご飯の上に、新鮮なキンメのお刺身と照焼き、最後
はキンメの出汁をかけてお茶漬けに。「これ絶対うまいやつ」ゆえ、お支払いを済ませて店を出たら行列。皆さん津照寺にお詣りしてから来ました
か?私は、昨年、階段を舞いあがって、美味しいキンメを食べることを誓いましたから・・・



  

  

 さて馬路村、はい、高知で一番好きな場所にきたから、舞いあがれ・・・ってことで、案内所のふるさとセンター「まかいちょって家」で、ポン酢やご
っくんドリンクを買ってから魚梁瀬へ。休日ゆえ、久々に森林鉄道に乗車、しかも張りぼてながら、植物スケッチ中の牧野富太郎博士とご一緒でき
ました。

  

  

  

 ゆずの森で工場見学してから、馬路温泉にチェックイン。@時間を忘れてゆっくりするA新鮮な空気をたっぷり吸うB笑う、食べる、よく眠る・・・村
を楽しむ三つの方法を実行。今年は、天候の加減で安田川の水量が多く、せせらぎを聞くという風情はお預けですが、ぬるトロの美人の湯につか
って、海の幸・山の幸・川の幸を美味しくいただいて、土佐鶴のYUZUSAKEで乾杯です。翌朝、特別村民として山ア村長のお顔を拝見しようと村役
場を訪問しましたが、公務多忙につき写真撮影だけして、次の目的地に向かいます。



  

  

  

 目的地は、安田町の土佐鶴酒造。横の販売店で日本酒を購入するつもりが、営業時間前ゆえにあきらめて、安芸の観光情報センターで土佐鶴
ゲット。阪神がキャンプする安芸球場や、牧野博士のシダ研究の伊尾木洞などを横目に、野市を目指します。



  

  

 のいち動物園は、敷地は小さいけどボランティアスタッフの皆さんの努力によって、美しく保たれている緑豊かな動物園です。キリンさん、レッサ
ーパンダにヤブイヌ。有袋類のワラビーは、おふくろの袋の中から赤ちゃんが顔見せ。可愛い系の動物がたくさん集まる中、リクガメのオス同士の
カップル、Tortoise on Tortoise・・飼育係の方に聞くと力関係を表すマウンティングだそうでLGBTの問題じゃなさそうですね。



  

  

 また、一番のお気に入りはハシビロコウ。いつも元気に飛び回る雄の「ささ」と、昨年11月に那須から来たおとなしい雌の「カシシ」で国内初の繁
殖を目指しているそうです。現在ささが場内で、カシシが外側ゲージと、別々に飼育中です。まあ、隣のリクガメさんにノウハウ聞くのも良いと思い
ますが、無事繁殖に成功して、ささとカシシ、ご子息が揃って、ゲージ内を飛び回くれたら良いのにね。はい、ハシビロコウの一家で舞いあがれ!



  

       

2.らんまん

「植物園を造るなら五台山がええ。」牧野博士の一言から1958年に開園したのが牧野植物園です。隣に四国31番札所の竹林寺もありますから、
桂浜や龍河洞、ひろめ市場に続く観光名所だと思うのですが、敷地が広い関係もありますが、いつ行ってもガラガラ・・・というイメージでしたけど、
さすが朝ドラ効果、なんと駐車場が、ほぼ満車。GW期間中とはいえ5/1の月曜日ですぞ。後から聞くと、今年のGWは記録的入場者数で、自家用
車でご来場の方は、高知港に駐車してシャトルバスをご利用下さい・・なんて言われたそうで、桂浜も同様で、コロナ明けの観光大国・高知が大い
に賑わったようですね。

  

  

  

 植物園側の受け入れ態勢もしっかりしていて、牧野富太郎博士や神木まんたろうさんの写真やイラスト、関連グッズなども充実していて、入って
すぐの「土佐の植物生態園」の展示植物の名札が充実、らんまんで取り上げられた個体もわかりやすく表示、牧野博士が奥様の名前にちなんで
命名した「スエコザサ」も紹介しています。今回は、季節の花が咲くこんこん山を散策、牧野富太郎博士像と記念撮影、なんじゃもんじゃの木(ヒト
ツバタゴ)やハンカチの木などと共に、広末涼子が演じたまんたろうの母が一番好きな花「バイカオウレン」などを観察してみました。



  

  

  

 高知の夜、満員御礼のひろめ市場を避け、がっかり名所の播磨屋橋を渡る(?)ことなく、昨年に続き高知55番街なる路地にある「盃(まるは
い)」へまっしぐら。食前酒は、桂月の柚子酒から、前菜は平貝・フキ・ヌタ、鯛やブリ・イカタコ・アジのお刺身からのカツオの塩タタキ。鰻の白焼は
塩ワサビでいただいて、海老フライにすり身の天婦羅、バッテラと巻きでフィニッシュというコースに舌鼓。ビールだけでなく、端正な手作りの日本
酒、土佐町の桂月の冷酒で乾杯。当店では、冷たいお水と共に冷酒を飲むのが、テーブルマナーのようで、すっきりした香りが鼻に抜ける感じで、
美味しく楽しい夜を過ごすことができました。高知と言えば、屋台で餃子とラーメンの二次会が標準仕様ですが、今回は、盃と桂月で大満足。駅前
の三志士(坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太)にご挨拶だけして翌日に備えました。



  

  

  


 さて、今回のメインイベントは、牧野富太郎博士の生誕の地、佐川町訪問です。まずは、佐川地質館でチラノサウルスさんの歓迎を受けて化石
類とご対面。花めぐりスタンプラリーの冊子を貰って、佐川くろがねの会「まち歩きガイドさん」との待ち合わせ場所へ。コースは、歴史的な場所、名
士が過ごした所、らんまんのロケ地などで、もちろん、牧野富太郎博士関係が中心です。ガイドツアーは、時間の制約と興味の有無などの関係で
好んで参加しませんが、今回のツアー客は、私たち2人ゆえ、丁寧に説明していただきました。まずは、司牡丹の酒蔵の説明、地場産センターの
ビデオと模型で佐川出身の偉人の紹介、名教館(めいこうかん)の伊藤蘭林先生宅(ドラマでは寺脇康文演じる池田蘭光)から牧野富太郎生家で
造り酒屋の岸屋(ドラマでは峰屋)があったふるさと館へ。観光協会で明治時代の客車を見て、お隣の真っ白な佐川文庫など、スタンプラリーと平
行して、まち歩き。旧浜口家住宅では地乳のソフトクリームによるお接待。濃厚な牛乳の味に大満足です。



  

  

  

 らんまんで、まんたろう少年時代のロケを行った道、初めて名教館に行った日に、先生から打ち水をかけられた場所(青源寺の裏参道)などを見
学して、青山文庫で展示物の説明を受けました。おかげで、佐川町への興味が膨らんで、爛漫と咲き誇った気分です。



  

  

  

 ガイドさんとお別れして、牧野公園を散策。こちらも、展示(自生)植物の名札が充実、高知の牧野植物園と違って手書きで、地域の皆さんの努
力に感謝です。続いて、木の上に天狗さん(ドラマでは、ディーン藤岡演じる坂本龍馬)が潜む金峰神社(きんぷじんじゃ)の本殿まで階段登り。バ
イカオウレンが咲く境内ですが、冬の時期のお花ゆえ、そんな季節にトライアゲインですね。スタンプラリーを終えて景品交換。司牡丹のボトル、グ
ラスなど購入して、佐川町を後にします。

 なお、生家の造り酒屋は、ドラマでどのような扱いになるかはわかりませんが、現実は、経営難で司牡丹に統合、良く言えば、M&A、悪く言え
ば、道楽もんの富太郎さんが身上つぶしたようですが、植物学上の功績が多大ゆえ、誰も悪く言わないようですね。



  

  

  


 続いて越知町の横倉山自然の森博物館へ。横倉山は、牧野博士お気に入りの研究フィールドで、世界的にも珍しい植物が集まっていて、博士
にとって宝の山と言うべき場所です。新種を発見して、命名、そんな情報をこちらの博物館では展示しています。こちらで、ブルーのカエルさんとご
対面して、牧野富太郎先生の実物大人形と記念撮影して、らんまんの追っかけを一旦終了、次の目的地に駒を進めます。



  

     

     

3.ブギウギ(After らんまん)

 東京ブギウギ、リズムウキウキ、心ズキズキ、ワクワク〜なんて歌いながら、仁淀川に沿ってドライブです。流れる水が美しいから、仁淀ブルーと
呼ばれて、渓谷や滝、渕などが観光地としてもてはやされていますが、今回寄り道したのは、浅尾と片岡の2つの沈下橋です。空と川のブルー、
背景のグリーン、コンクリートの沈下橋は、ホワイト?ベージュ?映えますね。続いて、国道194号で寒風山トンネルを抜けて愛媛県、「元気かい?
頑張ってるかい?瀬戸内か〜い!」

  

  

  


 里帰りのもう一つの目的は、今治の焼き鳥。串刺しにしてタレをつけて、炭火で焼き上げるのではなく、鉄板で焼くのが今治方式。上から専用の
コテで押さえつけるのもポイントです。宿泊先でオススメの焼鳥屋「頼登」を紹介してもらって、いざ出陣。電話したら時間限定の条件付きで座席確
保。突き出しの南蛮漬から、焼き鳥だけでなく、来島海峡のお刺身の盛り合わせも豪勢。焼き鳥というより、小料理店テイストの居酒屋さん・・・そ
りゃ予約で満タンってのがわかります。おまけに、お隣に座った「しまなみサイクリング」の元気なカップルが面白い。お話しているうちに、京都産業
大学出身だと判明。こんな所で「神山の絆」・・時間限定が無ければ、もっと盛り上がっていたはずですが、次に今治に来るときは、先に「頼登」を
予約してゆっくりとお食事を堪能したいと思います。



  

  

  



 当初予定では、翌日は四国中央市の翠波高原で、菜の花観賞、スカイラインで季節のお花を愛でようと考えていましたが、情報量が少ない。グ
グっていくにつれて、情報量だけでなくお花も少ないというか、時季外れのようで、行先変更。手元にある高知の龍馬パスポートのグレードアップを
考えて、翠波から一山越えた反対側の早明浦方面を選択、スタンプ3つを目標に、桂月館、道の駅さめうら、大原富枝文学館を目指します。

 高知の夜、美味しくいただいた日本酒が、土佐酒造の「桂月」・・・龍馬パスポート持って酒蔵を見学すれば引出物プレゼント・・・にひかれて訪問
しましたが、酒蔵のいい香り、丁寧な製造工程、ホンマモンの手作りという真摯な姿を目にして、現物と合わせてファンになりました。スタンプとの
兼ね合いで、製品自体は「道の駅さめうら」で購入しましたが、今回関わった、土佐鶴、司牡丹と合わせて、お気に入りナンバーワンの日本酒と認
定したいと思います。



  

    

  


 大豊ICから高速で、香川へブギウギ・・・どころかGW真っ只中、普段運転しないドライバーがハンドルを握っている関係で事故が多い。今回も川
之江JCT付近の事故3つで大渋滞。目的地の綾川のヤドン公園は遠いかも。香川観光は、奥様のリクエストから、ポケモン界の人気者「ヤドン」が
テーマの公園と、郵便ポストです。こんぴら、栗林、屋島あたりは何度も訪問しましたし、讃岐うどんや骨付鶏じゃなくてヤドン。新しいもの好きの香
川県民ですから今年開設したヤドン公園には人が集まるはず・・・・と思った通りの人出、ピンクのヤドンの遊具に大量のお子ちゃまが群がるし、ブ
ランコも行列、ヤドンのマンホールの蓋やヤドン柄の自動販売機などなど。はい、疲れました。



  

  


 時間の関係で、高松中央郵便局に設置のヤドンポスト見学は省略しましたが、府中湖ICより高速に乗って、津田のSA、こちらでピンクのイチゴジ
ェラートを食べて、お土産は「ヤドンのしっぽてと」(ポテトスティック)を購入。ブギウギ〜って歌いながら大鳴門を通過、淡路島に渡って今回の「ら
んまん」な四国里帰りは終了です。朝ドラ「らんまん」今後の展開も楽しみですね。



  

  

 一応この後、南あわじ市灘城方の民宿おれんじ荘で一泊して、翌日、少しだけ島を探索してから帰宅、ゲームオーバーです。



    

     

令和5年5月12日記(旅は令和5年4月30日〜5月4日)



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達人リコメンドの四国〜龍馬パスポート・ゴールドへの道
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