達人リコメンドの四国〜龍馬パスポート・ゴールドへの道

1.龍馬パスポート
 高知観光コンベンション協会の観光戦略に乗せられて作った「龍馬パスポート」・・・観光施設を網羅しているだけでなく、スタンプいくつ集めると
パスポートのカラーが「青→赤→ブロンズ→シルバー→ゴールド→殿堂入り」という形で昇格するし、持てば割引、特典付きという日本人好みのシ
ステムです。旦那はんは、出張とか招待とかも重なって、昨年ゴールドに、奥様はシルバーで、あと3泊と12観光施設でスタンプを付けばゴールド
に昇格するので、今年のGWはゴールドを目指す高知旅、初めて行く場所、気付かなかった名所、いつものガッカリなど、美味しく楽しく、早朝スタ
ートで大鳴門橋を渡ります。
  

  

2.道の駅・東洋町
 最初のスタンプは、道の駅東洋町(甲浦)から。いつもは、素通りするサーフィンのメッカですが、ゆっくりと中に入ると、海産系のお食事ものが充
実しています。イートインコーナーでは、売店のお刺身をご飯に乗せてオリジナル海鮮丼としていただけます。今回は、キハダマグロのお寿司など
をランチとして購入。ゴールドパスポート持参で1000円以上買えば、コーヒー一杯サービス・・・といきなり恩恵を受けることに。

  

3.中岡慎太郎館
 東洋町野根から山道を進みます。古くは林業で森林鉄道(りんてつ)が走り、現在は柚子の生産地の北川村を横断する国道(酷道)493号で土
佐三志士(坂本龍馬・武市半平太・中岡慎太郎)の一人の生家を訪ねます。
幕末タイムトンネルを通過して幼少時代から土佐藩時代と歴史をたどって、最後は近江屋。わずか29歳と7ヵ月の生涯に幕を閉じた中岡慎太郎の
魂が、ここに甦ります。
     

4.岡御殿
 さてさて500円以上の利用でスタンプを貰えますから、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線と共に途中下車していきます。奈半利物産館・いちじく、
道の駅・田野駅屋、土佐の元気市・輝るぽーと安田、味工房・じねんとスタンプラリーが続きます。
 田野駅屋では、岡御殿の割引入場券を貰ったので、こちらを訪問することに。藩主の宿泊所として建てられた書院造りの建物で、じっくりと見れ
ば風情ある静かな隠れ家です。こちらの資料から、土佐勤皇党の武市半平太の釈放と改革を求めて決起した土佐23志士の話。悲惨な歴史では
なく、志士の一人、川島総次の奥様が、中岡慎太郎の異母姉に当たる方で、その子孫がテレビでおなじみの劇団ひとりさんだそうです。

  

5.馬路温泉
 初日のお宿は、馬路温泉。ふるさとセンター「まかいちょって家」で柚子ポン酢とごっくんドリンクを買って、ゆずの森で工場見学。河原で遊んで、
優しい馬路の湯につかります。ロフト付きのお部屋でひと休み、お食事は高知の海の物、山の物、川の物、ゆず酒飲んでまったりと。温泉に入っ
て、安田川のせせらぎを聞きながら眠ります。天気が良ければ、星空を求めてお散歩。目覚めも日の出と、川のせせらぎの音で。温泉につかって
シャキッとして、朝食は、アメゴの干物と土佐ジローの卵をいただきます。

  

        

 魚梁瀬や千本山、りんてつに関する遺構や乗り物もありますが、馬路村最大の楽しみは、看板に書いてある「村を楽しむ三つの方法」から、
 @時間を忘れてゆっくりする
 A新鮮な空気をたっぷり吸う
 B笑う、食べる、よく眠る
 はい、毎年のルーティンですね。
  

  

6.白木谷国際現代美術館
 ここは龍馬パスポートを持ってなければ、訪問できなかった場所です。たまたまテレビの「ポツンと一軒家」の取材先の一つで出ていたから興味
を持っただけで、ネットで調べると「白木谷の山里にある異色のミュージアム。県展無鑑査の洋画家で、中央画壇でも高い評価を得る武内光仁氏
が愛情を注いで完成させた手造りの美術館」と紹介されています。
 これに注いだ情熱は半端無いし、インスタ映えする展示物が並んでいますから、話のタネとして訪問したい場所で、見方によれば、高知市高須
の高知県立美術館に行くより楽しいかも知れませんね。
  

  

7.牧野公園
 昨年は、NHK朝の連続テレビ小説の「らんまん」のモデル、牧野富太郎博士の生誕の地として観光客が押し寄せていましたが今年はガラガラ。
名教館のロケはここの階段とか、造り酒屋「岸屋」のあった場所とか、天狗さんの隠れ家などと説明を受けましたが、そんな名所をチラリと眺めて
から、牧野博士ゆかりの牧野公園をゆっくり探索することにしました。公園には、牧野博士の胸像があり、お墓、物見岩、バイカオウレンの群生地
もあり、季節ごとにゆっくりと登ってみたい花の名所です。特に、バイカオウレンが咲く2月〜3月にもう一度訪問したいと思います。

  

  

 青山文庫、司牡丹、名教館、旧浜口家住宅なども見学、今回発見したのは、バイカオウレン、ワカキノサクラ、サカワサイシン、ジョウロウホトトギ
スの四種類のお花をデザインしたマンホールの蓋。散策コースに合わせて配置していますので、余裕のある方は探してみて下さい観光コースはガ
ラガラですが、新しく出来た「まきのさんの道の駅・佐川」だけは大繁盛。一年後はどうなることやら、こちらも気になりますね。

  

  

       

8.高知55番街
 高知と言えば乾杯。今年もお気に入りの高知55番街「盃(まるはい)」へ。桂月の食前酒、前菜からのブリ・イサキ・タイ・ハマチ・イカ・タコ・ホタ
テ・ツブ貝のお刺身、カツオのタタキ、エビに白身魚のフライと練り天、ウナギの白焼からの巻きずしとバッテラ。最高のラインナップでもてなしてい
ただきました。
     

  

  

  

9.大阪海遊館・海洋生物研究所・以布利センター
 天保山の海遊館で展示するジンベイザメは、土佐清水の定置網で引っかかった個体を、以布利の水槽でトレーニングしてから陸送するそうで
す。本来、太平洋で制限なしに泳いでいたのに、囲い込まれた水槽で回遊し、食事も人が与えるものを食べるという生活に慣らしてから海遊館に
送り出します。また、現在海遊館の水槽で泳いでいる個体も、展示が終わると以布利に戻って来て、自然に帰るトレーニングを終えてから太平洋
に返してあげるそうです。
  

  

 こちらでは、その他の海洋生物の飼育や調査・研究もしていて、土日祝日の9:00〜15:00だけ、土佐清水の足摺海洋館、ジョン万次郎資料館、
海のギャラリーの入場半券を提示した人限定で見学できるようになっています。
 この情報は、朝の情報番組「す・またん」で仕入れて、先に高知連泊を決めていたので、雨が降る中、強行軍で訪問することにはなりましたが、
わざわざ行くだけの価値ある場所でした。
  

  

10.土佐テラス・県立文学館
 以布利でジンベイザメの餌やりを見て高知へとんぼ返り。実はこの時、体調不良。喉が痛いし、熱っぽい、咳も出るけど、そんなん走ったら治る。
体温さえ計らなきゃ平熱。などとつぶやきながら、17:30に高知駅前の土佐テラスに到着。奥様のパスポートのゴールド申請です。目標は達成し
ましたが、夕食どうする?ガッカリは嫌だからと、はりまや橋を目指して歩きます。途中で発見した「鶏肴」なる暖簾をくぐって焼き鳥タイム。高知
は、海産物は抜群に美味しいけど、土佐ジロー、四万十ポーク、土佐あかうしなども有名ですから、今宵は軽く一杯。本来は、名物の唐揚げとかも
味わいたかったのですが、身体が受け付けず次回期待となりました。

  

     

 早く切り上げて、シャワーを浴びて、早く眠ります。翌朝元気を取り戻しましたが、奥様が不調・・・遅めのチェックアウトから、高知県立文学館の
「あんびるやすこ作品展」を見学。メルヘンチックな気分で高知を後にしました。

     

     

11.桂月・定福寺
 高知から高速に乗って大豊ICで降りる。目指すは早明浦、高知で飲んだ日本酒「桂月」を求めて「道の駅・土佐さめうら」へ。桂月の酒蔵を見学し
て、お買い物、ランチは隣のイールファクトリーで「うな重」をいただきます。体調不良は、鰻が退治してくれたはず。

     

  

 続いて大豊町粟生へ。四国88ヶ所にカウントされていない山寺、定福寺を探検。境内が万葉植物園になっており、敷地内には豊永郷民族資料
館も併設され、農具・工具などを展示しています。こちら龍馬パスポートが無ければ訪問できない施設ですが、緑が満ちあふれた田舎、良いところ
です。
  

  

12.徳島・小松島・日和佐
 古き良き時代を共にした旧友と徳島でお気に入りの「魚浪漫」で待ち合わせ。こちら体調不良ではありますが、コロナ禍で徳島に来てもご一緒で
きなかったので、今回こそはと乾杯。徳島サイドの友人も元気で、食べ物は美味しいし会話もはずみ、先の予定(岸和田だんじり見学)の話も進み
ました。翌日は、こちらからリクエストした小松島のフィシュカツと蒲鉾の銘店「津久司」にも連れて行ってもらいました。古き良き時代から、現在ま
で、いつ会っても同じペースで遊ぶことができる最高の友人ですが、なんとわが家の体調不良(風邪)がうつったようで、同席した友人も発熱して、
深く反省しております。
 ごめんなさいね。
  

  

 初日の薬王寺で、厄払いでコインを置いていくだけでなく、もっと自らの健康維持を祈るべきだったし、周辺の皆さんの幸せも祈念すべきでした
ね。
 反省点を踏まえて、また楽しい旅を続けたいと思いますので、これからもお付き合い下さい。2024年GWの旅は、龍馬パスポート同行、皆さんも
パスポート持って高知にお出かけ下さい。
  

        

令和6年5月8日記(旅は令和6年4月27日〜5月1日)


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