2020年の京都産業大学ラグビー〜コロナ禍

 大西監督退官、新しい指揮官は、OBのジャンボ伊藤。年始には応援歴40年にして初めて、宝ヶ池プリンスホテルで開宴の追い出しコンパに参
加。長年に渡りファンを熱狂させてくれた大西先生の最後の花道と、伊藤鐘史新監督のスタートを見守ったのですが、世間は大変。コロナ禍ゆえ
小さな楽しみを奪われ、三密回避なんて言葉と共に、練習や合宿、試合などできなくなるだけでなく、東京オリンピックまで順延、前代未聞の一年
になりました。いえ、「いつまで続くかこの騒ぎ?」という状態で、前代未聞の日々が続いています。

  

       

 密閉、密集、密接を避けるってラグビーなんてできません。そんな2020年ですが、例年、春は京都市北区の神山グランドでの練習試合を観戦、
夏は長野県の菅平高原合宿を訪問、精進を重ねて鍛え上げられる選手を見守ってきたのですが、そんなルーティンもお預け、コロナ騒動も収束す
ることなく、秋のリーグ戦から大学選手権も開催できるかどうかわからない、目標が見えない日々が続きました。当事者である選手やスタッフ、ご
家族含めて関係者は大変ですが、スタンドで応援を続ける我々もヤキモキ。大会中止?無観客?など噂は流れましたが、制限付きで関西リー
グ、大学選手権共に開催できることになりました。

  

  

 関西リーグは、4チーム総当たり後、順位決定戦の簡易方式を採用。初戦は11月8日・鶴見競技場での立命館大学戦。世間は、大阪都構想の
投票明け、アメリカ大統領が「トランプか?バイデンか?」とざわつく中、ラグビー好き、京産好きがスタンドに集散。ご挨拶は、新年おめでとう・・っ
て、今年初めてお会いする人ばっかりで違和感ありますが、開催できただけで、ありがたいし、スタンドで京産大のラグビーを応援できるのは幸せ
と考えるべきなのでしょう。試合は、集中力の立命館の展開でリードされてピンチ。時間稼ぎのボールを取り返してロスタイムのゴリゴリでトライ。
血圧上がるし胃が痛い。(33対27)
  

 続いて11月15日・宝ヶ池競技場は関西大学戦。前半はドキドキしましたが、後半は安定というか、お互いハンドリングエラーが多いのが目立ちま
した。(34対10)
  

 最後は11月21日・布引グリーンスタジアムでの同志社大学戦。今年最後の3連休の初日、第一試合の立命・関大戦から観戦するつもりが、京
滋バイパスの事故渋滞でギリギリに到着。風が冷たく寒いし、試合の展開も寒い寒い。ボロボロに負けて、あ〜あんあ嫌んなっちゃた、あ〜あんあ
驚いた。(19対49)
  

 順位決定戦は11月29日・宝ヶ池競技場の関西学院大学戦。勝てば全国大会出場、負ければ今シーズン終了です。前週の動きを見ていると期
待薄。例年と違ってフォワードが機能していません。ドライビングモールにスクラムトライ、これぞ京産ってプレーが出てきませんし、ボールに対する
集中力に欠けます。田中キャプテン、城間(ぐすくま)、ヴェアの3列のぶちかましは見せ場ですが、ポイントができても後が続きません。そんな状
態でありながらも、本拠地の宝ヶ池ではシーズン一番の集中力で何とか勝利して、次へとつなぎました。(28対21)

  

 大学選手権の相手は、陸の王者、慶応義塾大学。関西2位の同志社大学が寮でクラスターが発生したので出場辞退。日本協会が決めたルー
ルでは、下位チームが繰上げ出場のはずですが、準備期間不足で却下というお粗末なもの。100回記念の高校大会も無観客で開催するそうで、
協会の対応の悪さにブーイングの嵐です。

 12月13日・花園ラグビー場での大学選手権は、京都産業大学VS慶応大学。同志社大学棄権で帝京大学の不戦勝で1試合のみ観戦できます。
コロナに負けた同志社、協会に負けた関西学院、両大学の無念を晴らすためにも天理と京産が頑張らなければ。押して押して、押しまくれ〜と巻
き舌でまくし立てるかどうかは別として、ここで一矢報いたいところです。

  

 キックオフ、最初のトライは慶応、京産も負けじとフォワードラッシュで同点に追いつく。「いいぞヴェア!」と盛り上がりはここまで。14-47でノーサ
イド。いや、関東と関西の実力差ではなく、ボールへの集中力の違いが明らかで、前に前にと進むタイガージャージに追い付かず、スクラムは弱点
を突かれ、ラインアウトからのモールも作らせてもらえないし、ハンドリングエラー続出。課題が山積みの伊藤(鐘史)監督の初年度でした。

  

 2020年は、パンデミック騒動で誰もが集中力を欠く、人の人生さえも変えてしまうような大変な年になりました。今年度は、京産大ラグビーを応援
する機会が少なくて不満でしたが、次年度、次々年度は、今まで以上に応援する機会が多い年にして欲しいと思っています。国立競技場で、大西
健監督に代わって、ジャンボ伊藤監督を胴上げするシーンを見る日が来るまで、京都産業大学ラグビー部を応援し続けようと決意を新たにし、一年
を締めくくります。
  

  

令和2年12月17日記


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2021年の京都産業大学〜「悔しいです!」
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