7月のお代官さま〜鬼のタックル

 今年は、ラグビー・ワールドカップイヤーですが、コロナ後の物価上昇と、フランス国内情勢の問題から、フランス行きを断念しました。4年前の日
本大会では、全48試合中、決勝や開幕戦を含めて、17試合を観戦しました。ほんと、夢のような日々で、ラグビー三昧の夢から覚めたらコロナ
禍・・・罰ゲームみたいな毎日が続きましたが、一応、コロナ明けで通常通りのマスクなし、声出し応援が許されるようになりました。
 そんな7月は、国際試合が続きます。秩父宮、熊本でニュージーランド]Xに敗戦、W杯でも対戦するサモアに札幌で惜敗、3連敗の後のトンガ
戦は7月29日・花園でキックオフです。4年前もここでトンガを倒して調子を上げましたから、今回も上昇気流に乗って勝ち続けましょう。

  

 今回もジャパンサポーター仲間が聖地花園に集結して、トンガ国歌を合唱して選手を歓迎するイベントから。世界最薄ジャージのあの人、太鼓た
たいてブラックラムズ応援するあの人、尖がり帽子のあの人、清華園や各種スタジアムで出会った皆さんと「コーコ・コエファー・ララアンガ・モエオ
ファキ・トンガ」うちの奥様は、歌詞カードを持つ担当。
「ジャパン応援するけどトンガもね」って感じのテストマッチ特有の盛り上がりから、いざスタンドへ。

  

 今日のイチ押しプレーヤーは、前回ショット成功率100%のSO李承信(リ・スンシン)と独特の嗅覚でトライを量産する地元・近鉄ライナーズのセミ
シ・マシレワ。トンガ側からは、元オールブラックスのFBピウタウをお忘れなく。
 選手入場、セレモニーから国歌斉唱。スンシンのキックオフからいざスタート・・って10m飛んでへんがな。緊張してますか、最初からセンタースク
ラム。ジャパンはリズムに乗り切れず停滞、進んでは潰れての繰り返しです。

  

 最初の得点チャンスはジャパン、PG狙うも右にそれる。こんな嫌なムードを吹き飛ばしたのが、マシレワ&ナイカブラのフィジアンマジック。スクラ
ムから出てきたボールをマシレワがキープ、相手ディフェンスを引き付けてからのラストパス、WTBナイカブラが走り切りました。(5-0)
 またまた、コンバージョン決まらずで、油断していたら、簡単にトライを返されて同点。(5-5)南太平洋のアイランダーチームは、大きな身体でぶち
かますパワープレーというイメージがありますが、緻密なラグビーやりますね。ハーフ団がスマートで上手い。それに比べて・・・その後、スンシン・
初めてPGを決めて、終了間際のナイカブラのキックからのLOファカタヴァのトライ(G)で前半戦終了です。(13-5)

  

 後半戦は、トンガの連続PGからスタート。(13-11)ジャパンは、ハーフを斉藤・スンシンから流・松田に入れ替えてテンポを上げる。最初のトライ
は、FB山中からマシレワに展開、いつものエガちゃんポーズで盛り上がる。(18-11)その後トンガもラインアウトからのドライビングモールでパワフ
ルなトライ。(21-16)
 ジャパンは松島・堀江のベテラン勢を投入、インパクトプレーヤーのタタフも登場。後半27分に松田のPGでスコアは21-16となってからは一進一
退。終了間際、マシレワがボールを取って快走、味方CTBにラストパスかと思ったら、相手CTBがパスインターセプトで独走。直前のプレーで倒れ
ていた松島がいち早く気づいて追いかける。鬼の鬼の、鬼のタックルで攻撃を止める。最後の集中力で、FBとしての大仕事で流れを引き寄せる。
最後はラスボス堀江のジャッカルで21-16をキープ、新星ジャパンの初勝利です。

  

 ここまでのジャパンを見て思うのは、先発メンバーが不安定で、SHと言えばデクラークとか、FLと言えばリッチー・マコオという感じの不動のスタメ
ン選手が見当たらないことですね。特にハーフ団、SHは生きのいい斉藤か、経験豊富な流?SOも出来不出来の波があるスンシンか、神経の図
太い松田力也?京都産業大学出身、ヤマハの家村とか東京ガスの西仲などはいかがでしょうか。ジャパンのゲームコントロールの柱だけはしっか
りしていただきたいし、一説によると、強いチームが2つ組める戦力を目指すという話ですが、選手層の厚いニュージーランドやウエールズみたい
にはいかないと思いますね。
 当面の敵は、まずはイングランドの伝統に打ち勝てるか。続いてアルゼンチンのラテン系のノリで陽気に展開されたときどう潰して行くか。サモア
だってパワーアップしてて、今回僅差で敗れましたし、チリはどんなラグビーするのかわからない。さてさて、プールDで箱抜けできるのか・・・・フラ
ンスで大化けすることに期待しております。
  

 Go Japan go!
 Oni no oni no, oni no Surum!
 Oni no oni no, oni no Tackle!

(2023年7月31日記)


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8月のお代官様〜我が家のスポーツ観戦ウイーク
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