11月のお代官様〜Advance Australia Fair (前半)

 Australians all let us rejoice, for we are one and free.
 はい、言わずと知れたオーストラリア国歌ですが、何かお気づきの点ありませんか。2020年までは、歌詞が、"for we are young and free"だった
のですが、「新しくて自由」というフレーズを「一つで自由」に変更したんですよ。国民が一つになってコロナ騒動に対抗する。多民族国家でジェンダ
ー平等の最先端ゆえ"One"を重んじたのでしょう。ラグビー精神も"One for all, All for one"・・・そんなワン・アンド・フリーのオーストラリアを応援し
たくて、2年ぶりに大分まで行ってきました。

  

  

 10月22日(金)プロペラ機に乗って伊丹から大分へ。まずは、高崎山自然動物公園で、お猿とご対面。さわらない、からかわない、メンチ切らな
い、ポケットに手を入れない、食べ物を与えないというルールを守れば、お猿さんと共存できるようです。飼育係の方に言わせると、観光客を何とも
思ってないようで、公園で餌付けしている関係上、午前はC群362匹、午後はB群677匹(訪問時の個体数)が山から下りて来るそうです。ちょうど
入れ替わりの時間に訪問したので、両群の線引き、小競り合い、サツマイモ争奪戦などを見せていただきました。また、この3月にB群のボス猿が
メスの「ヤケイ」に代わったらしくて、飼育スタッフの皆さんも前例の無い出来事に四苦八苦しているようで、群れの力関係など観察しているそうで
す。全国レベルでもメスのボス猿というのは前代未聞で、日本初の女性総理大臣誕生に先んじて、高崎山の政権が交代したので、テレビの取材
陣が次々と来ているそうです。
  

      

    

     

 隣に「うみたまご」という水族館が並んでいるのですが、見物客が居る間ずっとお猿さんのことを説明してくれる飼育員さんのお話が面白いから、
今回は水族館パスしてお猿さんばかり見ていました。バス会社が、両方見学できるセット券を発売しているのですが、購入しなくて正解、チャンス
があればもう一度行ってみたいポイントです。
  

  

 バスで大分に移動。前回の訪問時の記憶をたどって周辺を歩きます。お宿は、アートホテル大分。周辺に興味深い居酒屋やトリカラ自慢のお店
が立ち並ぶ最高の立地です。特に関アジ・関サバが食べたくて海鮮中心のお店を探します。食いしん坊の血が騒ぐ時間、発見したのが「魚河
岸」・・・はい、大正解。予約なしでカウンター席を確保、ご注文は、関サバ刺身、あめた(イボダイ)の唐揚げ、里芋煮、鯛のアラ煮、刺身3種盛り、
アジフライと目からウロコ!ほっぺが落ちる!鯖のコリコリ感、煮付けの味加減、付け合わせの椎茸やオクラも美味しくて、「武田訓佳のデコ5
つ!」って大阪ローカルの賞賛ですが、デリシャス&ボーノ、大満足でした。大分の夜は、楽しいから、もう一軒。W杯の時、白いジャージ着て真っ
赤な顔したイングランドサポーターで溢れて入れなかったアイリッシュパブのThe Hiveで乾杯。ワラビーズのジャージ着て入店したからテストマッチ
の話やW杯の時の話に花を咲かせながらギネスを飲んで幸せ気分です。

  

  

  

  

 10月23日(土)大分の朝はGoodです。アートホテルは清潔で宿泊アメニティも豊富で、もっと凄いのが、朝食バイキング。唐揚げ、鶏天、トマト
煮、ギョロッケに椎茸、焼き鯖、だんご汁にりゅうきゅう、鶏飯まで揃っているから、ご飯がススム君で、しっかりとお腹に夢を詰め込みました。テス
トマッチに備えて、市内散策。府内城はPCR用検体採取場設置のため閉鎖。周辺を歩いてアートな街を体感しました。滝廉太郎からドン・マソショ
に親子パンダと銅像が並びます。今回最もシュールだと感じたのが、衆議院小選挙区のポスター掲示。どちらの党派を支持するとかの話ではな
く、愛煙党なんて政党から立候補する方が居るんですね。世間から目の敵にされているタバコを愛するって、どんな公約、マニュフェスト掲げている
のか、想像するだけでアートだと思いませんか。
  

  

      

  

 商店街からJR大分駅に向かいます。行き交う人は、ジャパンのジャージ着たり、ちょんまげ鬘、紅白のタオルマフラー持参、オーストラリア国旗を
マントにして歩く人、カンガルーの風船に、キラキラカツラ、ワラビーズのジャージだけでなく、近鉄ライナーズまで、確かにクエード・クーパーVSセミ
シ・マシレワなんて対決は楽しみだし、テストマッチ特有のウキウキ感が良いですね。JR大分駅の駅員さんもジャパンのジャージを着て日本全国
からのお客さんをお出迎え。さすが、観光大国、おもてなしの精神に満ち溢れていますね。

  

  

 JR大分駅でお弁当を買って、昭和電工ドーム行きのシャトルバスに乗車。開場までイベントスペースを見学。お気に入りは、フランスW杯オフィ
シャルビールに就任したアサヒビールの写真撮影コーナーとお馴染みファイト一発のリポビタンD無料配布ですね。リポDコーナーでは、元日本代
表キャプテンの廣瀬俊朗さんが手渡し役をしていたそうで、運が良い人は、そんなドッキリに引っかかったり、気付いて一緒に写真に納まったりし
たようです。
         

  

 今回の座席は、バックスタンド、ビジョン寄り5mライン付近で、ワラビーズの練習する姿が見えます。「マイケル・フーパ―や、クーパーや、オコナ
ーはどこな?スケルトン来てない、スリッパ―どんな顔やったっけ?」などとミーハーしていました。ジャパン側の練習が始まると、ラブスカフニキャ
プテンや稲垣、松田、姫野など、W杯でおなじみの選手がビジョンに映ります。リーチ・マイケルはケガでお休みです。瞬間最高視聴率男の山中
は、ちらっとビジョンに映りはしましたが、今回はサポートメンバー。代わりに江頭2:50そっくりのマシレワがFBとして大暴れしてくれることでしょう。
今回の服装は、ジャパンの半袖ジャージの上に、ワラビーズの長袖ジャージ。風が冷たくて、一枚脱ぐ勇気がありません。キックオフ時間が迫り、
場内に思い思いの格好をしたサポーターが集まる。W杯決勝以来のテストマッチ観戦、ウキウキしますね。レンジ―のパフォーマンス、応援練習
からの選手入場、整列、いよいよ待ちに待った国歌斉唱の時間です。

         

  

  

  

Australians all let us rejoice, for we are one and free;
We've golden soil and wealth for toil, our home is girt by sea;
Our land abounds in Nature's gifts of beauty rich and rare;
In history's page, let every stage Advance Australia Fair!
In joyful strains then let us sing, Advance Australia Fair

  

  


 しっかり覚えています。今回は気分良く斉唱、続いて長袖ジャージを脱いで君が代を。このセレモニーがたまりませんね。家から同行してきたカン
ガルーのぬいぐるみをバッグから出して準備完了。13:45ワラビーズのキックオフで前半が始まります。
 久々に見るジャパンは良い感じ、強豪ワラビーズに当たり負けしていません。最初のトライは、ラックから展開、WTBトム・ライトがするりと抜け
る。ジャパンも松田力也のPGで3-7と食らいつく。ところで、ラグビー観戦には最高の大分ですが、会場で配布の応援グッズのハリセン、叩けば派
手な打撃音を発するのですが、PG蹴る時だけはパチパチ叩くのやめていただきたいですね。花園では、「PGやコンバージョンの時はお静かに」な
んてアナウンスが入るのですが、力也の集中力が勝ったから外さなかったんだと思いますが、元祖ハリセン使いのチャンバラトリオの頭(かしら)・
南方英二さんも「聞きたくない、聞きたくない」なんておっしゃるのでは。また、真後ろの座席の方がハリセンで膝を叩いて応援されていましたが、
前で座っている者として、耳元でパチパチは苦痛でしかありませんね。配布物については、もう少し考えていただければ、ありがたいですね。

  

  

      

         

 ワラビーズがトライを加えて3-14、じわじわと実力を見せつけられるかと思いましたが、前半最大のビッグプレー。力也からレメキへのキックパス
がズバッと決まってトライ。ハリセン騒動に耐えて力也がゴール、その後すぐにPGを決めて13-14とジャパンタイムが続きます。この流れなら勝て
るかも、前半終了間際、ハーフウエイ付近で相手ペナルティー、ショットでリードして折り返そう・・なんて思いましたが、距離が長すぎるかな?ラブ
スカフニキャプテンの選択はタッチキック。得点を重ねることができず、自陣で反則。クーパーにPGを決められ13-17で前半終了です。


トップへ
トップへ
戻る
戻る



11月のお代官様〜Advance Australia Fair (後半)
11月のお代官様〜Advance Australia Fair (後半)