2019年の京都産業大学ラグビー〜大西監督に感謝 前半

 私がラグビーを好きになったのは、大学時代、母校が強いと聞いて応援したことから。今から30数年前、当時は関西の雄、同志社を倒すことを目
標とし、関西リーグ優勝、そして大学チャンピオンを目指して切磋琢磨していました。当時の指導者が大西健監督でした。体育の授業で、柊野グラ
ウンドに行くと、体育教官室で言い方悪いけど、後に女子駅伝で有名になった先生方と共にたむろしていた中の1人と言う認識しかありません。今
思うと贅沢な環境の中で育てていただいたんですね。私が神山キャンパスで過ごしていた頃から京都産業大学のラグビー部を指導し続けてるだ
けでも凄いのですが、指導歴47年、、、って、私が門真市立中央小学校にランドセル背負って通っていた頃からですよ。そんな長期に渡って、無名
選手を鍛え上げてチャンピオンシップを狙えるチームを作り上げた先生が、ついに退官。最後は、国立競技場のピッチで胴上げして終わりたかった
のですが、夢叶わず最後のシーズンを終えました。
  

  

2019年は、ワールドカップの年で、日本代表がアイルランドに勝って空前のラグビーブームになりました。笑わない稲垣選手やスプリンターの福岡
選手も良いけど、泣き虫の田中史朗選手も忘れないで下さいね。フォワードじゃないけど先生の指導を受けた選手の1人ですから。ワールドカップ
の影響で国内のラグビーシーンは様変わりで、残暑厳しい8月31日に開幕、菅平の合宿を終えて即座に実戦というスケジュールで、例年と違って
気合いが入ってるようで、先生に卒業を合わせた伏見の2番、小さな巨人・宮崎がフォワードをまとめます。流通経済大学柏からの新入生・家村の
正確なキックが試合を組み立てて、バックスが走りまわる。ファカイ、ラウシの日本航空石川コンビが、ぶちかませば、エリアは、我らのもの、ドライ
ビングモールが走り、相手が怯んでブレイクしたら、伝家の宝刀スクラムで押しまくる。大西イズムと呼んで良いかは別として、勝ち続けるとしか思
えません。キャプテンの伊藤が負傷で出遅れていること以外は、マイナス要素がありません。

  

  


9月1日、宝ヶ池での初戦は、関西学院大学相手。押して押して押しまくった結果が17対28で敗戦・・・なんて信じられません。所用で観戦に行け
なかったのですが、ディフェンスに課題を残したようで、その方が伸びしろあるんやと納得することにしました。

  


9月7日、宝ヶ池は、大阪体育大学との一戦。酷暑で体力勝負、61対10で大勝。ここも観戦に行けなかったのですが、双方共に反則が多過ぎたそ
うで、勝って兜の緒を締めろですね。

  

9月14日は鶴見で近畿大学戦。気分はワールドカップに向いてましたが、今シーズンの初観戦は、21対10で勝利。スクラムも押せてるし、ディフェ
ンスも良く、ラッキーバウンドが転がってきますし、ファカイが2つのトライでMOM。ワールドカップ後に向けて弾みがついたような感じで、ジャパンも
京産もいけまっせ!
  

11月4日、鈴鹿って、名古屋圏でしょ。「関西リーグちゃうやんけー!」などと愚痴りながらもワールドカップが終わって即座に遠い街、鈴鹿に向か
いました。世界最高の国際試合を大きなスタンドで観戦してきてから、鈴鹿にたどり着いた感想は、選手が近くて嬉しいです。トヨタスタジアムなど
は、登山気分で急斜面の8合目から下界を展望してましたから。さて、この日の鈴鹿は風が強く、第一試合では立命館大学が大阪体育大学に敗
れる波乱がありました。第二試合は、入りの悪い京産と風上に立つ摂南大学、キックオフを蹴ってモールで攻め込むも、あれよあれよという間に、0
対21に。蹴って地域が取れないなら押して行こう、蹴るな、回すな、押せ押せ、って一昔前みたいな声援になりましたが、ここは1列、平野、宮崎の
連続トライで14対21の7点差で、前半を折り返す。風上に回った後半は、逆転、同点、リードと33対26で、なんとか勝利をもぎ取りました。しんどい
展開と言うか、負けてたら鈴鹿にクレームを集中させてたことでしょう。摂南大学の外国人選手の中にかつての日本代表のツイドラキ選手の息子
さんが居て、しっかりボールに絡んでゲームを動かす。ほんと、勝てて良かった一戦です。

  

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2019年の京都産業大学ラグビー〜大西監督に感謝 後半
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